【事実上のTSUTAYA証券】なぜCCCが証券会社を設立したのか?本当の目的は何か?

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老後2,000万円問題から、投資に興味を持ち始める人が増えているように感じていますが、そんな投資の中でも、これまでの現金による投資から、今回紹介するTポイントで投資する「ポイント投資」がにわかに注目が集まっています。

ポイント投資のメリットは、汗水流して現金をリスクにさらすわけではなく、買い物等で副次的に貯まったポイントを有効に使えるという点です。

そんなポイント投資に殴り込みを入れたのが、日本を代表する総合エンターテイメント企業であるCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)です。しかし、一般的なイメージは、CCCはレンタルDVDショップであり、本屋というイメージだと思います。

そこで、なぜCCCが証券ビジネスに参入したのかを解説します。

 

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Tポイント訴求①

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CCCが出資したSBIネオモバイル証券とは?魅力は?

CCCはこれまでは、DVDレンタルショップというイメージでしたが、近年はTカード・Tポイントによって収集したビッグデータを持つ巨大な情報企業という一面もあります。

そんなCCCが、ネット証券会社業界の巨人である「SBI証券」と共同出資して作られた証券会社がSBIネオモバイル証券です。

後述しますが、Tポイントが使えることが、この証券会社の最大の魅力であり、CCCが出資していることから、事実上の「TSUTAYA証券」といえます。

 

SBIネオモバイル証券

 

そんなSBIネオモバイル証券、通称「ネオモバ」は4つの魅力を掲げています。

魅力1:日本初!Tポイントを使って株が買える!

いきなりですが、これがネオモバの最大の魅力と言っても過言ではないでしょう。後述しますが、Tポイントを使って投資ができるという点が、CCCの狙いともいえます。

国民のほとんどが所有しているといっても過言ではないTポイントですが、案外余っていたり、使っていないという場合もあると思います。そんなTポイントを株式投資に使えるというのは、非常にユニークといえます。

Tポイントであれば、別に失っても現金ではない分、心理的な抵抗も若干少ないのではないでしょうか。

もちろん、ネオモバでは現金による投資もできますが、Tポイントを使えるという点は、他の証券会社はまだ採用していないので、現時点では、ネオモバの唯一といえるでしょう。

 

魅力2:1株から株が買える

株式は基本100株単位でしか売買ができないのですが、1株から購入できるという点もネオモバの魅力としています。ただし、他の証券会社でも1株から投資はできますので、別にネオモバ限定サービスとはいえません。

 

他社の1株売買サービス名

マネックス証券ワン株
SBI証券S株
松井証券単元未満株

 

魅力3:月額200円で取引し放題

本来株式投資は、売買する株式の金額によって、手数料が発生しますが、ネオモバの場合は月額50万円以内であれば、200円で売買し放題となっています。言ってみれば「サブスク」版株式投資いえますね。ただし、月額発生しますので、株式投資をしなくても200円が発生する点は注意は必要です。

 

また、月額200円コースだった場合、毎月Tポイントが200円もらえますので、実質株式投資の手数料は0円とのことです。

月額200円から株式投資し放題

証券ビジネスに参入したCCCが抱える2つの経営課題

そもそもですが、なぜDVDレンタルショップであるCCCが、全く畑違いの証券ビジネスに参入したかということを考えるとき、CCCが抱える経営上の課題を考える必要があります。

 

まず、主力ビジネスである「TSUTAYA」事業が頭打ちです。消費者も人口減少で絶対数が減っているとともに、電子書籍やネットフリックスやAmazonプライムの登場で、リアル店舗主体のTSUTAYAは劣勢に追いやられています。

 

もちろん、店舗数は減っているものの、カフェや飲食店といった形でTSUTAYAの複合店舗化を進めているので、床面積を拡大させており、新業態の「蔦屋書店」や「T-SITE」を展開して延命を図っています。

 

一方で、現在のCCCが活路を見出しているのが、TSUTAYA事業の副産物として生まれた「Tポイント」事業です。

もともとは、TSUTAYAのレンタル会員証だったものが、今ではコンビニや飲食店等でポイントが貯まるサービスとして、広く浸透して、日本を代表するポイントサービスと言っても過言ではありません。

しかし、そんなTポイント事業も決して安泰というわけではなく、むしろ暗雲が漂っています。というのは、Tポイントを採用していた企業が、次々と撤退しているからです。各社が独自のポイントサービスを展開したり、楽天スーパーポイントや他社のポイントサービスに乗り換えつつあるのです。

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このように、TSUTAYA事業、Tポイント事業というCCCの2枚看板が不安定になっているからこそ、別のビジネスに活路を見出す必要があったわけです。そこで、Tポイントによって手に入れた個人の趣味嗜好がわかるビッグデータを活用することにしたわけです。

 

名刺交換デザイン

CCCが証券会社を設立した理由

これは、ネオモバの運営会社も公言していることですが、ターゲットはあくまでも、若年層としていることです。

そんなネオモバがCCCが持つ豊富なTポイントによって集めた趣味嗜好データを利用して、ユーザーに合った株式銘柄をレコメンドする機能するサービスを検討しているとのことです。

 

SBI証券とCCCが新会社 株式投資で「Tポイント」がたまる・使える

 このほか、「Tカード」の使用履歴や購買履歴を基に、ユーザーに適した株式の銘柄をレコメンドする情報配信サービスの実施も視野に入れている。

 

「SBIネオモバイル証券」開業、若年層向けにTポイントで株が買える「ネオモバ」スタート

CCCマーケティングが持つデータを活用することによって、旅行好きな人であれば航空券付優待銘柄を、子どもがいる人であれば家族で楽しめるレストランの食事券付き優待銘柄をレコメンドするといった取り組みも行う。

 

例えば、JPOPのCDを購入したり、レンタルしている人には、音楽関係の銘柄(エイベックスやアミューズなど)をレコメンドしたりするんでしょうかね。

このように、株式銘柄を選ぶの面倒、わからないという若年層にレコメンドすることで、投資機会をビジネスチャンスに変えていくというのが、目的と言えます。

 

SBIネオモバイル証券の目的は株式投資を体験させること

私自身は単元未満株を買って、たいして利益も出ないので何が楽しいの?というタイプの人間なのですが、あまりリスクを取らずに、まずは株式投資体験をしたい人にはいいかもしれません。

そのように考えると、このSBIネオモバイル証券の取り組みが若年層の投資経験に結び付くことで将来の投資家人口が増えるとしたら、非常に意義があるといえますね。

 

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SBIネオモバイル証券

 

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