国内ポイント市場に大きな地殻変動が起きつつあります。
平成31年4月を目途に、これまでYahoo!ショッピングのキャンペーンでもらえていた期間固定Tポイントが廃止され、新たにペイペイの付与に変更になります。
期間固定Tポイントは、ネット上の限られたお店やサービスでしか使えない、有効期限がきたら自動的に失効するといった制約がありました。
それに対して、ペイペイが対応しているファミリーマートやヤマダ電機といったリアル店舗でも利用できるのですから、今回のペイペイの移行は改善と評価していいでしょう。
しかし、一つ重要な注意点があります。それは、ペイペイのアカウントが無い人は、特典がもらえない!ということです。
「別にペイペイなんて使わないし、関係ない」と思っていたソフトバンクユーザーやYahoo!プレミアム会員は、ペイペイの会員登録が必要となります。
もたもたして、ペイペイの会員登録をしないと特典を受け取れずに損をしてしまうユーザーとならないように、今のうちにペイペイの会員登録をしておくことが賢明です。
そこで今回は、なぜソフトバンクユーザーとYahoo!プレミアム会員がペイペイ会員となる必要があるのかという理由を述べます。
そのうえで、ペイペイ会員の登録方法を解説します。
期間固定Tポイントは使いにくい
Yahoo!ショッピングで行われるポイント5倍、10倍といったキャンペーンでもらえる期間固定Tポイントについては、以前から使いにくいといった批判の声がありました。
Tポイントはリアル店舗であるTSUTAYAやファミリーマートでも使えますが、期間固定Tポイントは、あくまでネット上のYahoo!ショッピングやロハコなど限られた提携先でしか使えませんでした。
そのくせに、期間固定なので、有効期限切れになるまえに慌てて買い物をして、期間固定Tポイントの消化に追われることとなります。
期間固定Tポイントの主な入手経路
期間固定Tポイントは、主にYahoo!ショッピングでもらえるイメージですが、案外もらえるルートは一定数存在します。
Yahoo!ショッピングのポイント5倍キャンペーン等
まず、定番のYahoo!ショッピングで貯める方法です。
キャンペーンによって、ポイントが支払額の2倍から10倍など幅があります。Yahoo!プレミアム会員は、買い物するたびにザクザク貯まりやすいのが特徴です。
ソフトバンク携帯電話の長期継続特典
ソフトバンクの携帯電話ユーザーは、初回の契約更新に3,000円分、2回目以降の契約更新に1,000円分が期間固定Tポイントが付与されます。
さらに、契約年数によって携帯料金の数パーセント相当の期間固定Tポイントが支払われます。
3年目〜 | 5年目〜 | 7年目〜 | 11年目〜 | 15年目〜 |
---|---|---|---|---|
1% | 2% | 3% | 4% | 5% |
この特典ももちろん、平成31年4月以降は期間固定Tポイントからペイペイに移行となります。
参照元
ソフトバンクユーザーやYahoo!プレミアム会員はペイペイ会員化がほぼ必須?
期間固定Tポイントと比べて、利用の幅が広がってイイことずくめのペイペイへの移行ですが注意点があります。
それは、ペイペイの特典をもらうためにはアカウント登録が必要ということです。
当然ですよね。今の期間固定Tポイントがもらえているのは、Tポイントのアカウントあるからですので、ペイペイの特典をもらいたかったらアカウントを作らなくてはいけません。
このことって、公式もちゃんとアナウンスしていないんですよね。ペイペイに移行するということばかり言って、アカウントを作りなさい、とは言っていないんです。
特典なんていらないという経済的余裕のある人は、別として大半の人はソフトバンクユーザーや、Yahoo!プレミアム会員は、ペイペイのアカウントを作る必要があるのです。
また、Yahoo! JAPANカードをつくって入会特典をもらいたかったら、ペイペイのアカウントが必須ということも予想できます。
30秒でできるペイペイの会員登録
では、ここからペイペイの会員登録の方法について解説します。
※Yahoo!プレミアム会員の方という前提で説明します。
まず、Yahoo!には、自分のIDでログインしてください。そのうえで、Yahoo!のトップページにある「paypay」のアイコンをクリックします。
「paypay」をクリックすると、自動的に画面が切り替わるので、「下記の規約に同意する」をクリックして、「はじめる」をクリックします。
「はじめる」をクリックすると自動的に画面が切り替わって、登録している電話番号が表示されるので、画面の指示に従って、「この番号で登録する」をクリックします。
その後、自動的にショートメールで認証番号が通知されるので、その認証番号を入力します。
すると、ペイペイのトップ画面の自動的に移動して、自動的に自分のYahoo!IDとペイペイのアカウントが紐づけられて、ペイペイアカウント登録完了です。
実質、30秒で登録できました!Yahoo!プレミアム会員ならば事前に電話番号などが登録されているので、入力する手間がなくて非常に簡単です。
本当の狙いは経済圏の確立?
100億円あげちゃうキャンペーンの影に隠れて、あまり注目されていませんが、来年4月はポイント業界において、非常に歴史的なものになるでしょう。
というのは、先ほど説明したように、現在の期間固定Tポイントでもらえている会員特典がペイペイに移行するのですから、ペイペイアカウントがほぼ必須となるわけです。
ということは、以下の期間固定Tポイントを受け取っている会員の大半が、ペイペイ会員となる可能性が高いということです。
ソフトバンクユーザー(ワイモバイル含む) | 約4000万人 |
Yahoo!プレミアム会員数 | 1773万ID |
Yahoo! JAPANカード会員 | 468万人 |
参照記事
https://s.yimg.jp/i/docs/ir/archives/present/2018/jp180427presentation.pdf
もちろん、それぞれ重複している場合もあり、単純な合計がペイペイ会員になるわけではありませんが、少なくともこれだけ多くペイペイ会員になるということは、もはや経済圏が誕生したといっても過言ではないでしょう。
今回のYahoo!ショッピング、ソフトバンク長期継続特典といった期間固定Tポイントからペイペイへの移行は、事実上の「Tポイント経済圏」の一部離脱を意味します。
今後、期間固定Tポイントだけでなく、TポイントからもソフトバンクとYahoo!が離脱する可能性もあります。
いずれにしても、まだペイペイアカウントを持っていない人は、早目にアカウントの登録をおすすめします。アカウントがなければ、Yahoo!ショッピングでのポイント5倍キャンペーンも、ソフトバンクの長期特典ももらえません!
それに、またペイペイが100億円あげちゃうキャンペーンに匹敵するようなお得なキャンペーンをする可能性がありますので、早目の対応は損はないでしょう。
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また、いずれにせよアカウントを作るならば、Yahoo! JAPANカードも年会費無料ですので、作って置いた方が得策です。
同じく経済圏で顧客を囲い込むビジネスモデルを推進している楽天は、株式積立投資でも楽天スーパーポイントが貯まる仕組みを導入しています。
来年は楽天も携帯事業に新規参入します。より一層、この経済圏ビジネスモデルの競争が激しくなることは必至でしょうね。