日本たばこ産業、通称JTですが、イメージ的に社名にもあるように「たばこ」のビジネスイメージが強いと思いますが、実際は、世界中で多くの企業を買収する、国際的M&Aに積極的なグローバル企業であることをご存知でしょうか。
公式サイト:ひとのときを、想う。JT
案外、詳しいことを知っている人が少ないJTですが、最近株価に値ごろ感が出てきたので、本日夜間取引でJTを購入しました。今回は、そんな日本の優良企業であるJTについて紹介したいと思います。
財務大臣が筆頭株主の元国有企業
ひょっとして知らない人はいないと思いますが、もともとJTは「日本専売公社」といって国有企業でしたが、1,985年に民営化されて、現在のJTとして生まれ変わりました。
もともと国有企業であったため、財務大臣が現在でも筆頭株主です。
なお、専売公社時代は、塩の販売もメイン事業でしたが、現在では、たばこメーカーとして不動の地域を築いています。
たばこメーカーとしてのブランド力は抜群であり、国内では当然トップ、世界的にもフィリップモリス、ブリティッシュアメリカンタバコ等といった国際たばこメーカーと肩を並べるほどの大企業です。
さらに、JTはたばこ事業だけでなく、医療分野や加工食品分野など、非たばこ事業分野にも進出しており、事業のリスク分散が図られています。
加工食品では、冷凍うどんで有名なテーブルマークの冷凍食品も有力事業の一つです。
JTは高財務かつ高配当
JTの魅力はその強力なブランド力をバックにした安定した収益基盤だけでなく、日本企業屈指の財務基盤です。平成29年度決算では、以下のようデータが示されています。
営業利益 | 5,611億円 |
当期利益 | 3,967億円 |
営業キャッシュフロー | 4,192億円 |
フリーキャッシュフロー | 726億円 |
配当性向 | 55.2% |
1株当たり年間配当金 | 130円 |
しかも、自社株買いについても積極的に行っており、これほど安定したキャッシュフローと株主還元に精力的であるのことは優良企業といった過言ではありません。
後ほど説明しますが、JTは配当もどんどん還元しており、右肩上がりで配当金を伸ばしております。
やはり、財務大臣が筆頭株主ということもあり、非常に株主を重視した素晴らしい企業だという印象を受けます。
年度 | 年間 | 配当性向(%) |
2012年度 | 6,800円 | 37.6 |
2013年度 | 9,600円 | 40.8 |
2014年度 | 10,000円 | 50.1 |
2015年度 | 11,800円 | 53.2 |
2016年度 | 13,000円 | 55.2 |
2017年度 | 14,000円 | 63.9(予定) |
2018年度(予想) | 15,000円 | 68.2 |
株価の下落により配当利回りが上昇中
最近は株価が下落したため、配当利回りが6%を超えております。
また、JTが減配を発表したため、現在の株価は2,000円程度であり、単元株は100株単位ですので、20万円ちょっとで購入することができます。
配当利回りも、現時点で6.74%であり、長期保有でもインカムゲインが見込めます。
先ほど紹介したように、1株配当金で65円ですので、100株保有すれば、6500円の配当金が見込めます。
NISAを利用すれば、非課税で株式投資をすることもできるので、もっとお得になりますね。
株式投資の基本は値下がりしたときに、高配当の優良企業に投資をすることだと思います。
原則副業禁止の公務員でも、株式投資は合法ですので、安心して投資をすることができます。
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