これからの不透明な将来に備えて、株式や仮想通貨といった投資に熱心な人が増えている傾向があります。この傾向は今後も広がるでしょう。
「今の時代、投資をしないのは遅れているよね!」
しかし、最近の投資ブームの流れもあって、資産形成のための手段である投資が目的化しているように感じます。
投資というリスクを万人が取らないといけない現代は、なかなか厳しい時代であり、投資をしなくても資産形成ができるスキルが求められているように思います。
そこで、本記事は下記のようなトピックで書きます。
・ほとんどの人の投資は報われない理由
・投資をせずに凡人が手堅く資産形成ができるスキルとは?
お金持ちになれる簡単な公式
お金持ちになる、一般の人が資産形成をする公式は凄くシンプルです。
資産形成の公式
書店のビジネス書のコーナーに行くと、おびただしい数のノウハウ本に溢れており、個別具体に差はありますが、結局はこの資産形成の公式に落ち着くわけです。
そして、この公式から導き出される資産形成に必要な具体的な方法は以下のようなものになります。
資産形成の具体的手法
・収入を増やそう(例:出世・転職・起業・副業)
・支出を減らそう(例:節約・節税)
・投資をしよう(例:株式投資・不動産投資・仮想通貨)
なので、金持ちになることは「理論上」は凄くシンプルで難しくないのです。具体的手法に差があり、難易度に差があるだけです。
では、お金持ちになる方法の一つである「投資」についてみてみましょう。
投資は必ず報われるとは限らない
資産形成をしたいと考えたときにも、最も多くの人が実践するのが「投資」なのですが、そもそも投資という言葉がビッグワードなので、整理してみます。
投資の分類
・資産投資(例:株式投資・不動産投資・仮想通貨)
・自己投資(例:資格取得・自己啓発)
・関係投資(例:飲み会・オンラインサロン)
投資に共通しているのは、自分の身銭を使うという点、身銭とともに自分の「資産」である時間を使うという点です。
しかし、投資とはやってみればわかりますが、不確実であり、必ず報われるわけではありません。
「株式投資で億り人になるチャンスがあるんじゃないの?」
株式投資は、数万円で買える銘柄、1株から買える銘柄といった形で投資のハードルは下がっていますが、それでも一定の資金がないと、まとまったリターンが得られません。さらに、リーマンショックのような大暴落に巻き込まれて、一生懸命貯めたお金が大きく元本割れする危険性もあります
そもそも、世界には金融工学を学んだ天才的なヘッジファンドの投資のプロが凌ぎを削っているわけなので、素人が株式投資なんてしてもカモになるだけです。
「資格を取得して高収入を目指すぞ!」
肯定的に捉えられがちの自己投資にしても、勉強しても資格を取得できる保証はないですし、資格を取得するために専門予備校に通って高額な授業料を払うことになります。さらに、努力してやっと難関資格を取得しても転職できない、起業したら、今度は顧客を集めるという新たな課題が発生します。
資格取得で年収1000万円というのは、結局、資格専門学校のマーケティング上の宣伝文句にすぎないわけです。
「結局、人脈が重要でしょ!」
関係投資にしても、人脈は確かにチャンスを呼び込む資産となりえるかもしれませんが、逆に人脈に利用されて、お金や時間を浪費することになるかもしれません。人脈も他の資産と同じく維持管理に費用が必要ですので、コストがかかりますし、人脈を自分の利益にするのは、なかなか難しかったりします。
以上のように、投資について否定的なことばかり書いてしまいましたが、投資とはそもそもリスクがあるからこそ、リターンが得られるわけなので、当然と言えば当然です。
しかし、世の中には、この「投資」が目的化してしまい、本来の目的である資産形成を見失ってしまう人が多いのも事実です。
「損して得取れ」という言葉もあり、短期的にリターンが無くても問題ない場合もありますが、それでも投資なのですから将来的な「回収」を意識しなくては、それは投資ではなく、単なる浪費です。
投資よりも手堅く資産形成できるスキルとは?
「じゃあ、凡人はどうすれば資産を形成できるの??」
その答えは、先ほどの資産形成の公式にあります。もう一度、資産形成の公式を確認します。
資産形成の公式
収入を増やすというのは、サラリーマンや公務員なら、すぐに不可能ですし、副業も収入になるには時間がかかり、収入は自分自身だけではコントロールできないのです。
つまり、私たち凡人が必要なスキルは、投資よりも支出を減らす、節約スキルなのです。
収入をコントロールすることは難しいですが、支出をコントロールするのは、自分自身で可能です。
投資のように不確実性に身を預けるのではなく、手堅くしっかりと節約をすることで貯金をする、余剰資金を残すのです。
投資で高いパフォーマンスを発揮しても、節約スキルが無ければ、穴の開いたバケツのようにお金を浪費してしてしまいます。
節約スキルがあれば、節約スキルが無い人に比べて、少ない資金で最大の効果を上げることができ、投資のような不確実性なく資産を形成できるのです。
「節約に勝る投資無し」なのです。
株価や相場に左右され、精神衛生上も不安定になるよりも、節約をしながら経済的にゆとりがある方が、豊かな人生が遅れると思いませんか?
さらに、節約スキルを高めるプロセス自体も楽しく、「いくらお金が浮いた」という効果が可視化できるわけです。
節約スキルといっても、実はすぐ実践できるものばかりです。
例えば
・Amazonのギフト券が20%引きで買う。
・ドラッグストアで33%引きで買うルートを知っている。
結局のところ、節約というのは簡単にできるゆえに、みんなバカにしてやっていないだけなんですよね。だから、投資をしてカッコをつけているわけです。
しかし、手堅く資産を形成しようと思えば、節約が最強なのです。
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支出をカットする(節約する)以外であれば、収入を上げる手法として、副業も有効です。副業であれば、元手がかからず利益率の高く、さらに安定収入となりえるブログもおすすめです。
やっぱり、資産は運用するよりも、自分で作った方がコスパが良いと思うんですよね。
投資をどうしてもやりたいと思えば、結局、短期的には大きな資産を形成するのは無理と悟るのが一番です。でも、短期的な成功をあきらめることで見えてくることもあります。