国勢調査の調査員なんて2度としたくないと思った理由【体験談】

スポンサーリンク

 

「国勢調査のバイトしてみたいな」

「国勢調査で副収入を得たい!」

 

5年に一度のビッグイベントの国勢調査が2020年も行われます。

しかし、国勢調査の調査員をしたことがある者としては「2度としたくない!」というのが正直なところです。

確かに国勢調査の意義、重要性は公務員としては十分理解しています。しかしながら、本当に国勢調査の調査員はしたくない!

今回は、国勢調査の調査員の体験談を書きます。

 

スポンサーリンク

国勢調査の報酬「7万円」に惹かれたのが間違い

国勢調査をしたいという人は、大半の人がやっぱり報酬、お金です。

国勢調査の調査員の報酬ですが、担当するエリアの世帯員数によって異なりますが、私が担当したエリアは100世帯で38,000円でした。

そこで欲張った私は180世帯前後を受け持つことになり、合計で約70,000円の報酬を調査員として受け取ることとなりました。

 

確かに7万円という金額は、なかなかの魅力的な金額です。

しかし、果たして報酬と実際の労力が釣り合うか??というと今にして思えば疑問です。

というのも、国勢調査の調査員は思っている以上に体力とメンタルを消費する業務だったからです。

 

国勢調査の調査員をしたくないと思った理由

【理由1】とにかく戸別訪問する数が多い

国勢調査の調査員は、とにかく各世帯を訪問する必要があります。

一軒一軒をセールスマンのように、どぶ板選挙のように訪ね歩くわけです。

事前に国勢調査の事務局からもらった地図を見ながら、お宅を訪問するのですが、マンションや集合住宅なら問題ないですが、点在している家の場合は、とにかく終わらない。

訪問しても訪問しても終わらない・・・・

とにかく足をを使う仕事、それが国勢調査の調査員といえるでしょう。

 

スポンサーリンク

【理由2】訪問しただけなのに・・・理不尽に怒鳴られる

国勢調査の調査員を嫌がる理由、ナンバーワンがまさにこれ。

国勢調査員の主な業務は、国勢調査の調査票を直接手渡しをすることです。(ポストに投函するだけはNG!)

確かに大半のお宅は問題なく、国勢調査の調査票を渡すことができます。

しかし、一定数ですがクレームを言ってくる輩がいます。

 

「お前らはこれでいくらもらうんだ?

「税金ドロボウ」

「個人情報を悪用するつもりか?」

 

こんなことを言われると、正直メンタルが削がれます。

ただでさえ訪問で疲れているのに、追い打ちをかけるようにクレームを言われると、まあしんどいです。

 

【理由3】国勢調査員の報酬が低すぎる

体力とメンタルともにしんどい国勢調査員ですが、報酬がやはり低すぎるように感じます。

私の場合は約7万円の報酬で、訪問する世帯数も180世帯前後でした。

国勢調査員の仕事は、調査票を配っておしまい、というわけではなく、場合によっては調査票を回収するという業務もあります。

また、調査エリアが遠方だと、その分の移動時間もかかりますが、国勢調査員には通勤手当のようなものはありません。

なので、運が悪く中山間地域や沿岸地域のようにへき地が担当になってしまうと、時間あたりのコストパフォーマンスは絶望的な感じになります。

実際、北海道のように面積が広いところは、国勢調査員が集まりにくいという問題があります。

単に収入目的だったら、公務員なら残業をした方がコストパフォーマンスは良いです。マジで。

 

【まとめ】報酬目的で国勢調査員を引き受けるのは非合理?

国勢調査員は、報酬が良いという話は聞きますが、正直疑問です。

報酬だけなら、他にもいい仕事があると思いますし、手っ取り早くお金を得たいと思えば、ポイントサイトを通じて年会費無料のクレジットカードを作るという方法が簡単です。

もしくは、有償ボランティアや治験の中には、1時間あたりのコストパフォーマンスが良いものも多いです。

 

とはいえ、国勢調査は国の重要な調査統計です。

しかし、重要性の割には報酬も低く、慢性的な人手不足です。

業務量と業務質が報酬と見合わないという問題点は、国勢調査の元締めである総務省は考えてもらいたいところです。

 

関連記事

コストパフォーマンスが悪い公務員ならば、若手公務員ならば断わるのはほぼ無理でしょう。でも負担を軽減する方法はあります。

国勢調査の調査員の動員を断る方法は?独身の若手職員が断るのは無理?対策は?
国勢調査の国勢調査員は慢性的に不足です。そこで、必ず行われるのが調査員を各部局から一定数割り当てる「動員」です。 しかし、市民対応が苦手な公務員もいるのも事実です。 「できれば国勢調査の動員はやりたくない...