現代は情報過多社会といわれています。
Amazonや楽天といったネット通販に簡単にアクセスできるので、クリック一つで簡単にモノが買えてしまい、家にモノが溢れやすいインフラが整っているといえます。
しかし、モノや情報が溢れた結果、多くの無駄が生じているとしたら?
人生は有限です。そんな有限な人生を無駄遣いをする余裕はありません。
だからこそ、自分にとって本当に必要なモノを選別すること、「断捨離」が必要となるわけです。
著者の成毛氏は、日本マイクロソフトの代表取締役も務めたことがあるとともに、大変な読書家としても有名です。
そんな博識のある人の書いた「断捨離」本が本書です。
この本はこんな人におすすめ
・仕事が定時で終わらない
・SNSに疲れた
・自分の生産性を高めたい
・成毛眞のファン
著者の成毛眞氏ってどんな人?
本書の著者である成毛眞氏について、少し紹介します。
1955(昭和30)年北海道生まれ。中央大学卒。
自動車部品メーカーやアスキーを経て日本マイクロソフト株式会社入社、1991年同社代表取締役社長。2000年に退社
投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立し、代表取締役社長に就任。08年、取締役ファウンダーに。10年、書評サイト「HONZ」を開設、代表を務める。
成毛氏は、マイクロソフトが日本に上陸して間もないときに、日本マイクロソフトの代表取締役としてマイクロソフトの日本進出に貢献し、現在のキャリアを手に入れました。
大変な読書家として知られ、大量の書物を読破するとともに、多くの著作を執筆しています。
出典元:ホンヤクラブ
「一秒で捨てろ!」はどんな本?
簡単にいえば、興味が無いことはとことん捨てちまえ!というのが本書の主張です。
また、古いものについても、積極的に捨てちまえ!とも訴えています。
つまり、捨てることで常に自分の頭をクリーンな状態にするとともに、無駄な仕事や家事といった無駄な時間を捨てて、余暇の時間を増やしましょうと本書で述べている。
成毛氏が無駄としたもの(例)
・何も決められない会議
・アテもない飛び込み営業
・どうでもいいSNSのダイレクトメッセージ
・結婚式や飲み会といった興味のない会合
・マイカーやマイホーム
公務員の世界には「捨てるべき無駄な仕事」ばかり
公務員として仕事をしていると「これって必要なのかな?」と思える無駄な業務やルーティンワークが存在しています。
しかし、公務員の世界には前例踏襲という慣習が存在するため、なかなか変えることが難しい側面があります。
それゆえ、捨てることができずに温存してしまっているわけです。
特に公務員における最大の無駄は「年功序列」「終身雇用」という組織体制です。
実力ではなく、年次で給料や待遇が決められ、新しいことに挑戦するよりも、失敗しないことが至上命題とされる人事評価。
変革よりも現状維持が美徳される公務員の世界では、あえて無駄を温存していく仕組みが存在しているように思えます。
最近こそ、公務員の世界も団塊世代が退職して、組織の体制が変わりつつありますが、霞が関自体が長時間労働が常態化している以上、公務員の体制を変えるのはまだまだ時間がかかりそうです。
【まとめ】捨てることは、新しいものを生み出す余裕を作ること
成毛氏は、捨てることで本当に自分自身にとって大切なモノを見つめなおす重要性を主張します。
現代は、ノイズが多い時代であり、やりたいことを見失いがちです。
しかし、捨てることで本当に自分に必要なことを見つめなおすことができる余裕が生まれるというわけです。
また、無駄を省くことで、本業ではなく、副業をする時間的余裕も生まれます。
こだわりや世間体、人間関係などを棚卸しをするきっかけとなるのが、断捨離というわけです。
値段も1,000円以下で非常にコスパが良い本ですので、おすすめですよ。