アドレスホッパーというライフスタイルが、注目を集めており、アドレスホッパーブームに便乗して、今注目されているのが、今回紹介するサマリーポケットです。
後述しますが、サマリーポケットは、従来の収納サービス市場では後発のサービスながら、アドレスホッパーから強い支持を集めています。
そこで、アドレスホッパーに欠かせないサービスであるサマリーポケットと、運営会社である株式会社サマリーについて紹介します。
・アドレスホッパー御用達の「サマリーポケット」とは? ・サマリーポケットを運営する株式会社サマリーとは? ・株式会社サマリーは上場する可能性が高い! |
ブーム化するアドレスホッパーとは?
アドレスホッパーとは、従来のモノを最小限で持たないミニマリストをさらに進化させて、特定の住居を持たないライフスタイルをしている人々のことを指します。
アドレスホッパーは、ミニマリスト同様にモノを持たないライフスタイルは同じですが、さらに定住地を持ちません。
そのため、全国のホテルや民宿などを転々としているため、フットワークが軽いのが特徴です。
アドレスホッパーのブームに火をつけたと言われるのが、元サイバーエージェントの市橋正太郎氏と言われています。
各種メディアにてアドレスホッパーの普及に努めており、代表的アドレスホッパーと言っても過言ではありません。
アドレスホッパー御用達サービスのサマリーポケットとは?
アドレスホッパーの強みは、モノを最小限に持たないことによるフットワークの軽さです。
なので、モノを大量に持つことはご法度なのですが、季節外の服や普段は使わないけどイベント時や絶対に捨てられない大切なグッズといったものを保管しておきたいアドレスホッパーもいます。
そこで多くのアドレスホッパーが利用しているサービスが、サマリーポケットです。
サマリーポケットとは、トランクルームのように利用料を払ってモノを保管してくれるサービスのことです。
サマリーポケットは、トランクルームと違って自分で持って行かずに、荷物の回収と送達をしてくれるという利便性があります。
なので、拠点を転々としているアドレスホッパーも、トランクルームの地理条件に縛られないというメリットがあります。
また、サマリーポケットは月額250円から利用できてお手頃価格であることもあり、トランクルームを借りるほど多くのモノがない人には、コストパフォーマンスが良いサービスと言えます。
さらに、預けた荷物を写真データとして管理してくれるメリットもあり、後で何を預けたかな?という心配もありません。
実際、代表的アドレスホッパーである市橋正太郎氏もサマリーポケットのユーザーです。
年収1200万の京大卒エリートが“家に住まない暮らし”を1年間続けた結果
季節外の衣類やキャンプ用品、大切な本、捨てられない贈り物などを預けています。トランクルームも検討したんですけれど、コストと利便性を考えると、僕にとってはサマリーポケットが一番良いなという結論に至りました。
僕の生活に、サマリーポケットは欠かせないんですよ! あとは洗濯代行のサービスも使っています。その時住んでいる場所まで届けてくれるので便利なんです。
このように定住地が無いアドレスホッパーにとって、サマリーポケットは無くてはならないサービスと言って良いでしょう。
実際、アドレスホッパーが注目を集めたことも手伝って、サマリーポケットの会員数は100万人を超えています。
【インタビュー】SNSからサブスク型クラウドストレージに進化した『サマリーポケット』
サマリーは会社としては2010年に設立しました。当時はモノの百科事典を目指すSNSアプリ『サマリー』を提供していました。アプリを使っていくと、自分の興味のあるモノに表示がチューニングされていく仕組みをとっていました。おかげさまでユーザーも100万人を突破し、すごくコアなファンも多くいます。
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サマリーポケットの運営会社とは?
アドレスホッパー御用達のサマリーポケットを運営しているのが、株式会社サマリーです。
2010年4月に創業したばかりですが、すでに住友商事や三菱地所が出資しており、注目のベンチャー企業です。
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株式会社サマリーの創業者は元電通マン
創業者で代表取締役の山本憲資氏は元電通マンのGQ JAPANの編集者という華麗な経歴です。
神戸市生まれ、一橋大学商学部卒。
2004年、電通入社。2006年にコンデナスト・ジャパンに転職。
雑誌『GQ JAPAN』の編集者に。食、テクノロジー、カルチャーなど幅広い企画を手がける。
また、元ライブドア社長の堀江貴文氏もサマリーポケットを利用しており、ベンチャー業界と太いパイプがあるのでしょう。
電通→GQ JAPANという異色の経歴ながら、やはり元電通マンということもあり、話題性を作り上げることには長けているのでしょう。
もしかしたら、最近のアドレスホッパーブームも、サマリーポケット(山本社長)と市橋正太郎氏が仕掛けたものなのかもしれません、(市橋氏もネット広告代理店大手のサイバーエージェント出身ですしね・・)
株式会社サマリーの業績は?
株式会社サマリーの売上高については明らかになっていませんが、純利益は決算公告によって明らかになっています。
純利益 | ▲2億4948万8000円 |
利益剰余金 | ▲8億9594万5000円 |
これだけ見ると、2018年決算時点では2億円以上の赤字という結果ですが、ベンチャー企業であればよくある話です。
今後、赤字を上回る利用料収入が見込めれば、黒字化するでしょうし、その成長性を見込んで大企業が出資しているわけですね。
株式会社サマリーの上場可能性は?
前述のとおり、住友商事、三菱地所など多くの大企業が出資しているところをみると、上場する可能性は極めて高いでしょう。
実際に日本の収納サービス市場は800億円と言われており、その中でもアプリで荷物を管理して、ユーザーが自由に出し入れできるというビジネスモデルは魅力的です。
株式会社サマリーは、現在ブームのサブスクリプション銘柄として、上場した場合は注目を集めるのは間違いないでしょうしね。
サマリーポケットは、ゴールドラッシュ時のリーバイスか?
昔アメリカで起きた空前のゴールドラッシュ時に、1番儲けたのは、金を採掘する人間ではなく、採掘する人間に破れないジーンズを売ったリーバイスと言われています。
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サマリーポケットも、徐々に伸びているアドレスホッパーブームに乗って、リーバイス化するのでしょうか。
特に生活面積が限られている都市部の世帯にとっては、トランクルームに預けるよりも安価なサマリーポケットは優位性があります。
モノを持たないアドレスホッパー型ライフスタイルが少しずつですが注目される中で、サマリーポケットの動向は注目ですね。
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アドレスホッパーは、ミニマリストの進化系であり、今後のライフスタイルの一つとなっていくでしょう。