家まで捨てたアドレスホッパーとミニマリストの共通点は?究極のモノを持たないライフスタイル

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今にわかに注目を集めている「アドレスホッパー」というライフスタイルです。

このアドレスホッパーというライフスタイルに対して、ネットでは「単なるホームレスでは?」といった批判もありますが、特定の住居を持つという概念を覆すという意味では面白い考え方です。

私自身は、このアドレスホッパーというライフスタイルが、モノに縛られずに最低限のモノで生活する「ミニマリスト」の進化系ではないかと考えました。

そこで、今回は究極のミニマリストであるアドレスホッパーについて書きたいと思います。

 

・アドレスホッパーとミニマリストの共通点は?

・持たないライフスタイルが未来のトレンド

 

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ミニマリストとアドレスホッパーの定義

まずは、ミニマリストとアドレスホッパーの言葉の定義を確認します。

ミニマリストとは?

ミニマリストとは、持ち物を持たずに最小限のモノで暮らす人々を指します。この考え方は2010年前後から先進国を中心に広がっており、大量生産・大量消費でモノにあふれた現代社会が生んだライフスタイルです。

このミニマリストというライフスタイルが拡大した背景には、日本国内にある「断捨離」ブームがあったことは言うまでもありません。

無駄なものを捨てて、手放すという断捨離によって、本当に必要なモノだけで暮らすというミニマリストというライフスタイルは、もはや断捨離と一体と言っても過言ではありません。

 

代表的ミニマリストの記事

ミニマリストしぶに聞いた“捨てる”効果が想像以上だった。「コツは全部で5つあります」|新R25 Media - シゴトも人生も、もっと楽しもう。
「身のまわりのモノを絞ると、本当の自分が見えてくる」

アドレスホッパーとは?

アドレスホッパーとは、特定の住所に縛られず、AirbnbといったSNSを通じて、生活拠点を自由に居住地を渡り歩く人のことを言います。

特定の居住地が無いものの、住民票は実家やシェアオフィスに置いている場合が多いようです。

居住地が無いことで、家賃や水道光熱費といった固定費の支出を無くすことができるという経済的メリットと、居住を転々とすることで、いろんな人や環境と触れることができるという生き方を豊かにするメリットがあるようです。

 

代表的アドレスホッパーの記事

“家に住まない”が目的じゃない。アドレスホッパーの先駆者が伝えたい本当のメリット|新R25 Media - シゴトも人生も、もっと楽しもう。
「きちんと納税はしてるんですよ」

 

ミニマリストとアドレスホッパーの共通点

では、ミニマリストとアドレスホッパーの共通点について整理してみます。

最小限のモノしか持たない

ミニマリストもアドレスホッパーも、最小限のモノしか持たないという点は共通しています。

もちろん、どちらも全くモノを持たないというわけではなく、必要なモノはしっかり所有するのですが、一般的な水準と比べても所有するモノが少ないというわけです。

必要なモノを持たないため、モノを管理するコストがかからないというメリットがあり、非常に自由というわけなんですね。

 

モノを所有することをコストと考えている

アドレスホッパーとミニマリストともにモノを所有することをコスト、もしくはデメリットと考えている場合が多いということです。

そこで、代表的ミニマリストとアドレスホッパーのモノに対する考え方を引用します。

 

ミニマリストの意見

部屋がモノでいっぱいになっていたら、家が物置きになっているのも同然。使わないモノを置くために家賃を払うのはすごくもったいないこと。つまり、「所有はコスト」なんですよ。

 

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アドレスホッパーの意見

僕らの場合は「モノを所有するデメリット」のほうが多いなと思って。この生活だと、荷物が多いと移動することがおっくうになるじゃないですか。

 

地方で暮らしているとピンとこないところもありますが、都市部の場合は1㎡当たりの家賃が高いため、無駄なものを置く余裕もない場合も多いです。

その点、無駄なモノを所有すること自体がコストという考え方は理にかなっているといえます。

また、そもそも居住地がないアドレスホッパーにとって、モノが多いと移動の制約にもなるので、モノを最低限まで絞るというのは、当然です。

 

何かに縛られずに、自由を求めている

結局のところ、ミニマリストもアドレスホッパーも、頻繁に出てくるワードは「自由」という言葉です。

その背景には、モノも含めて、何かに縛られたり、制約されることを忌避して、体も心もクリアであることを志向していることが見受けられます。

現在のようにSNSで簡単に誰とでもつながれるということは、逆に言えば、ノイズが多くなる弊害があります。

また、仕事に目を向けると、本当に自分の好きなことや必要なことを考える余裕もなく、無駄なものを極力排除したいと考えるのは当然ですね。

 

アドレスホッパーというミニマリストの進化系

モノを極力持たないミニマリストでも、居住地はありましたが、アドレスホッパーは、そもそも居住地自体も無くしてしまっています。

居住地が無いことで、ミニマリストが嫌がる居住のコストを最大限まで削減できています。

また、ミニマリストの好んで使う「モノの選択と集中」を基本的に居住地を移動するアドレスホッパーは、モノを取捨選択することを求められるので、本当に必要なモノを絞ることができます。

普段からモノにあふれている一般人である私たちにとって、アドレスホッパーは、ミニマリストの究極体といえますね。

「持たない」ライフスタイルがこれからのトレンド

今回は、モノを持たないライフスタイルであるミニマリストとアドレスホッパーというライフスタイルを紹介しましたが、考えてみれば、これまでも、持たないライフスタイルは注目を集めていました。

典型的な概念がノマドであり、特定の職場ではなく、フリーランスのように不特定の職場を渡り歩くというワークスタイルでした。

これまでのライフスタイルは、特定の仕事の就職して、自分のマイホームを購入して、死ぬまで、その地域で暮らすのが当たり前でした。

しかし、AirbnbのようなSNSが広がることで、特定の居住地に絞る必要がなくなりました。

また、所有するのではなく、利用権を借りて料金を支払うサブスクリプションもアドレスホッパーの生活を支える重要なインフラとなっています。

洋服であればメチャカリを使うことでいろんな洋服を切ることができますし、自動車もマイカー賃貸カルモを使うことで買わずに利用することができます。

また、サマリーポケット のようにモノを収納・保管してくれるサービスもあるので、モノを補完する居住地を持つ必要が無いわけですね。

地方の生活していると、アドレスホッパーどころか、ミニマリストやノマドというライフスタイルについては、ピンとこないところもあるものの、時代が移り変わりゆくなかで、ライフスタイルも進化することは意識しておく必要がありますね。

 

 

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