地方公務員のメインバンクといわれている労働金庫(ろうきん)ですが、各種ローンやアフターサービスについては、非常に優秀だといっても過言ではありません。
特に他社ATMも手数料実質ゼロ円で利用できるサービスは、他の金融機関を許さないほど優秀だといっても過言ではありません。
しかしながら、ろうきんが始めているiDeCo(確定拠出型年金)については、非常にデメリットが多いと言わざるを得ません。
ろうきんの営業の方が足しげく、職場に足を運んでくれるのですが、ろうきんさん、御社のiDeCoのサービス内容は不十分ですよ・・
ということで、今後ろうきんさんのiDeCoのサービス内容を改善してもらいという思いを込めつつ、今回はろうきんのiDeCoのダメな点を指摘したいと思います。
【結論】ろうきんのiDeCo口座管理手数料が高すぎる
iDeCoのメリットについては、過去の記事で紹介したのですが、投資をして自分の老後に備えつつ、節税ができるという点です。
そんな節税メリットがあるのだからこそ、手数料は低く会って然るべきなのですが、ろうきんの場合、iDeCoの手数料が高すぎるというデメリットがあります。
そこで、iDeCoの最大手であり、私も利用しているSBI証券と比較したいと思います。
初期手数料
初期手数料(単位:円)
ろうきん | SBI証券 | 比較 | |
口座の開設等に係る手数料 ※1 | 2,777 | 2,777 | 0 |
ろうきん
SBI証券
この初期手数料は、どの証券会社も共通です。なので、ろうきんでもSBI証券でも同じです。
毎月の手数料
毎月の手数料(単位:円)
ろうきん | SBI証券 | 比較 | |
国民年金基金連合会に払う掛金の収納等に係る手数料(1) | 103 | 103 | 0 |
口座管理手数料(2) | 305 | 0 | ▲ 305 |
拠出金の管理等に係る手数料(資産管理サービス信託銀行)(3) | 64 | 64 | 0 |
合計「(1)+(2)+(3)」 | 472 | 167 | ▲ 305 |
ろうきん
SBI証券
次に毎月の手数料を見てみると、差が出たのが、口座管理手数料です。
SBI証券は無料ですが、ろうきんの場合は、305円が毎月発生します。
ろうきんの場合は、毎月費用が発生しますので、年間に換算すれば、3,660円が年間発生します。
たかだか3,660円と思う人もいるかもしれませんが、iDeCoは長期投資をするのが基本ですので、30年間投資をし続けた場合、146,400円が発生します。一方、SBI証券は0円です。
別にSBI証券の紹介をしているわけではなく、これは同じく大手の楽天証券も口座管理手数料は無料です。
このように、他のネット証券は口座管理手数料がゼロ円が当たり前のなか、まだろうきんが手数料を取るというのが、ちょっと遅れているなあという印象を受けます。
参考
ろうきんのiDeCo商品ラインナップがしょぼい
次に商品ラインナップを比較してみます。SBI証券は大手ということもあって、商品ラインナップが多種多様です。
多すぎるぐらいですね。選べません。
人気なのは、外国株式インデックスファンド系ですね。ニッセイ、大和、野村など、さまざまな証券会社が組成した投資信託が揃っています。
一方で、ろうきんの提供する投資信託のラインナップは、以下のみです。たったの9つです。
定期預金(スーパー型) >金利
ダイワ投信倶楽部日本債券インデックス
DCダイワ・トピックス・インデックス
インデックスファンド225(日本株式)
ダイワ投信倶楽部外国債券インデックス
野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI
DCニッセイ/パトナム・グローバルバランス(債券重視型)
DCニッセイ/パトナム・グローバルバランス(標準型)
DCニッセイ/パトナム・グローバルバランス(株式重視型)
控え目に言って、しょぼすぎる。。。もう少し商品ラインナップを増やしてほしいですし、米国株式のダウ連動投資信託ぐらいは欲しいところですよね。。
ろうきんのiDeCoは伸びる余地がある!
不本意ながらSBI証券のiDeCoを宣伝している形となりましたが、私としては、ろうきんにiDeCo口座を開かったんですよ。
だけど、サービス内容があまりにひどくて、契約を見送りました。
ろうきんには、今一度、口座管理手数料を無料にしたうえで、商品ラインナップも拡げることで、一番の太客である地方公務員を拡大できると思うんですよね。
地方公務員はiDeCoに関心が高い層が多いですので、節税メリットを既存しないように手数用を安くすることをおすすめします。がんばれ、ろうきん!
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そもそもiDeCoって何??という人はご覧ください。