平成29年の10月制度が開始された「積立NISA」ですが、ここ最近、「NISA」ではなく「積立NISA」に変更しようかどうか考えていました。
私自身、NISAを通じて投資を行っているのですが、最近は短期投資ではなく、確定拠出年金のような積立投資のように長期投資を中心に行っていることもあり、NISAについても積立NISAへの変更を検討していました。
が、やはり、公務員という立場も考慮して、これまで通りNISAのままでいこうと考えました。その理由について、他の公務員の方も参考になると考えましたので、説明したいと思います。
積立NISAとNISAの違いを比較する。
ここで、基本的なNISAと積立NISAの違いを比較します。(参考に一般の株式投資も掲載します。)
一般の株式投資 | 積立NISA | NISA | |
---|---|---|---|
年間投資可能額 | 制限なし | 40万円まで | 120万円まで |
非課税期間 | 税制優遇なし | 20年間 | 5年間 |
投資できる商品 | 株・投資信託・ETF・REIT・債券など | 投資信託・ETF | 株・投資信託・ETF・REIT |
NISAと積立NISAの違いは、大きく2つです。(積立NISA/NISA)
・投資可能額(40万円/120万円)
・非課税期間(20年間/5年間)
NISAであれば、投資可能額が年間120万円でありますが、非課税期間が5年間であることに対して、積立NISAは、投資可能額が年間40万円で、非課税期間は20年間です。
長期的に節税期間を取ろうと思えば、積立NISAが良いということになります。それに、年間40万円の節税枠があるので、20年間であることから、40万円×20=800万円の節税枠ということになりますね。
ちなみに、NISAは、120万円×5=600万円です。20年という長期で見れば、積立NISAの方が200万円お得ということになります。
確定拠出年金の弱点を補うNISA
長期投資をしていくならば、確かに積立NISAが最適かもしれません。しかし、私自身、すでに確定拠出年金をしているので、長期投資はそれでカバーできていると考えました。
確定拠出年金であれば、月12,000円、年間144,000円まで投資することができて、全額、所得控除されます。これは、積立NISA以上にお得な制度であるので、老後資金対策としては、有効だと考えます。
ちなみに、確定拠出年金については、下記の記事で解説しています。
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確定拠出年金で長期投資をカバーしているのですが、簡単に売買することができないという点で、確定拠出年金は、機動力に劣るという弱点があります。
それゆえ、短期投資をどのようにカバーするか、ということを考えていました。すると、長期投資に向いている積立NISAではなく、短期売買にも適合しているNISAが良いのではないでしょうか。
長期の確定拠出年金と短期のNISA
現在、日本株はいざなぎ景気越えの戦後2位の好景気である背景としては、世界的な株高トレンドとアベノミクスだといわれています。
私の基本的な投資方針は、暴落したときに投資するというものです。
今は好景気の真っ最中なんですね。こんな時に購入しても、暴落するリスクが高いと考えるんですよね。
私が株式投資を始めた時期もリーマンショックの直後でした。今では17万円を超えるオリックスだって、3万円台で購入できたのです。なので、本格的に購入するタイミングとしては、やはり暴落時期なんですよね。
なので、基本的には、節約・貯蓄をして軍資金を貯めることを最優先としています。
仮に、投資をするならば、長期的には株高になると思いますが、短期的には暴落する可能性もあるのでベア型ETFを、NISA枠を活用して購入しております。これは、積立NISAではできないポートフォリオ戦術だと思います。
※ベア型ETFとは、日経平均株価や、TOPIXといった株価指数が値下がりした時に、値上がりするETFです。
とはいえ、好景気トレンドに逃げ遅れないために、確定拠出年金で今後も積み立て投資をしていきます。おかげで、少しですが、含み益もでつつあります。しかし、この好景気もいつまでも続く保証はありません。仮にこのまま株高が続けば、私の確定拠出年金の含み益は増えるわけですから、それはそれでいいんです。
そこでリスクヘッジに備えて、前述のとおり、ベア型ETFを購入しているわけです。
ということで、株価が暴落した後は、積立NISAを始めようと思いますが、しばらくは、暴落のリスクヘッジに備えて、機動力を確保するために、NISAのままでいようと思います。
確定拠出年金で長期投資、NISAで短期投資を組み合わせる投資方針でやっていこうと思います。