【不動産投資】本業よりも副業の不動産収益で稼いでいる上場企業4社

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実は不動産で稼いでいるという企業のtweetが話題を呼んでいます。

 

不動産収入で生活というのは、資産運用や財テクをしている人にとっては、憧れの存在です。

そこで、今回は、実は本業よりも不動産収入で稼いでいる企業についてまとめました。

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【はじめに】本記事の調査方法

 

本記事の調べ方ですが、各企業の「決算短信」のセグメント情報に基づき作成しました。(※セグメントとは、ざっくり言えば、事業ごとの分類です。)

例えば、今回取り上げるTBSホールディングスの場合、セグメントは「メディア・
コンテンツ事業」「ライフスタイル事業」「不動産・その他事業」の3つのセグメントとなっています。

このうち、TBSの不動産収入の営業利益を知りたければ、「不動産・その他事業」を見ればいいというわけです。

以上のような要領で、本記事はまとめました。

 

副業の不動産収益が半端ない上場企業4社

TBSホールディングス

言わずと知れた赤坂不動産の異名をとる「TBSホールディングス」です。

赤坂サカス、赤坂Bizタワーなど、赤坂に数々の優良不動産を持つ総合不動産ディベロッパー、TBSテレビを中核にした放送持株会社です。

 

TBSホールディングスが保有している主な不動産

 

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TBSホールディングスの決算短信(2021年3月期 第3四半期決算短信)を見てみます。

 

決算短信|TBSホールディングス

メディア・コンテンツ事業ライフ
スタイル事業
不動産・
その他事業
売上高202,75654,27816,348
営業利益2,7502,7916,017
営業利益に占める割合23.7%24.1% 52%

 

やはり、噂通りですが、TBSの営業利益の52%は不動産収益を半分を占めています。

売上高こそやはりTBSテレビがあるだけあって、202,756百万円ですが、営業利益は2,750百万円に過ぎません。

これだけの営業利益があれば、仮に放送事業で赤字でも安定的にテレビ番組を作ることができますので、本業の業績に左右されない強固の財務基盤となりますね。

 

フジ・ メディア・ ホールディングス

TBSと同じく日本を代表するキー局であるフジテレビを有するフジ・ メディア・ ホールディングスも優良不動産を多く持つことで有名です。

フジ・メディア・ホールディングスは傘下の不動産会社「サンケイビル」を中心として、不動産事業を展開しています。

株式会社サンケイビル|もっとひとりひとりのなかへ。

 

フジ・メディア・ホールディングスが保有している主な不動産

 

とにかく、フジ・メディア・ホールディングスは放送外の事業が凄く多くて、老人ホームやマンション分譲、リゾートホテル経営など幅広く展開しています。

では、フジ・メディア・ホールディングスの決算短信(2021年3月期 第3四半期決算短信)を見てみます。

 

決算短信 – フジ・メディア・ホールディングス

メディア・コンテンツ事業都市開発・観光事業
売上高327,25658,922
営業利益10,5264,896
営業利益に占める割合68.3%31.7%

 

TBSは営業利益の50%を占めていましたが、フジ・メディア・ホールディングスも30%以上を占めていました。

なお、不動産事業部門の売上高でみると、TBSが16,348百万円に対して、フジテレビは58,922千円と3倍以上も、フジテレビが不動産で稼いでいることがわかりました。

それに将来的に日本にもIR(カジノ)が進出した時の受け皿としての機能も期待されています。

リゾートホテルを実際に経営しているテレビ局も珍しいですが、仮にカジノ事業も本格参入となれば、テレビ「の」会社ではなく、テレビ「も」している会社になるでしょう。

 

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サッポロホールディングス

 

サッポロビールや黒ラベルで有名なサッポロホールディングスですが、実は「サッポロ不動産」と言われるほどの優良不動産を保有している企業です。

サッポロホールディングス傘下の「サッポロ不動産開発」が展開しており、商業施設やオフィス、住宅など幅広く不動産事業を行っています。

 

サッポロ不動産開発株式会社

 

サッポロホールディングスが保有している主な不動産

 

 

サッポロホールディングスの決算短信(2020年12月期 決算短信)を見てみます。

決算短信|IRライブラリー|サッポロホールディングス

酒類事業食品飲料事業不動産事業
売上高285,427125,86123,262
営業利益△4,861△16,92111,892
営業利益に占める割合赤字赤字 100%

 

まさかのサッポロホールディングスのメイン事業である酒類事業、食品飲料事業は赤字であり、唯一の黒字部門が不動産事業のみでした。

なので、グループ全体では赤字決算となっており、不動産収益が赤字をカバーしている形となっています。

サッポロホールディングスの経営戦略上は、不動産事業をしておいて正解だったといえますが、本業が赤字というのは、ちょっと悲しいですね。。

 

松竹

東宝、東映と並ぶ、日本を代表するエンターテイメント企業「松竹」です。

松竹と言えば、映画や歌舞伎、芸能のイメージが強いですが、有料不動産を多く持つことで有名な企業です。

 

街を彩る松竹の不動産

 

松竹が保有している主な不動産

 

 

松竹の決算短信(2021年2月期 第3四半期短信)を見てみます。

決算短信 – 松竹株式会社

映像関連事業演劇事業不動産事業
売上高22,6794,52010,394
営業利益△2,145△2,7174,083
営業利益に占める割合赤字赤字 100%
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新型コロナウイルスの影響もあり、松竹のメイン事業の映像や演劇はやはり赤字でしたが、支えたのは不動産収益でした。

ショービジネスで稼いだお金を不動産賃貸ビジネスに昇華しているのは、優れた経営戦略とみて良いでしょう。

不動産収益で40億・・・凄すぎです。

 

【まとめ】不動産投資の不労所得はリスクヘッジに最適

TBSやフジテレビもそうですが、松竹のような華やかショービジネスやメディアの世界の根底は、不動産当という手堅いビジネスが支えているのは興味深いですね。

また、サッポロビールのように誰しもが知っている食品メーカーの赤字を不動産投資が補填しているという構造も評価できます。

今回の新型コロナウイルスのように、いつ本業が傾くか、予想できない時代です。

そんな時に不動産収益のような不労収入があれば、本業がしんどくてもリスクを抑える(リスクヘッジ)に大いに役立ちます。

 

不動産投資は、今回紹介した大企業だけでなく、個人も行うことで、人生のリスク(失業や事故、病気、入院など)を支える不労収入源となります。

不労収入があれば、本業が儲からなくても問題ありません。

エヴァンゲリオンの監督である庵野秀明監督も、実は不動産投資を行っており、そのおかげで作品制作に集中できたと語っていました。

庵野監督「不動産はアニメを作っていなくてもお金が入ってくる予備の収入源。おかげでアニメの生産に余裕ができる」

 

不動産投資のノウハウは、株式投資のように、人生を豊かに暮らしていくためには有効なスキルなのでしょう。

とはいえ、いきなり個人が大金や多額の借入をする不動産投資をするのは危険ですので、まずはしっかりと不動産投資について学ぶことが有効です。

私自身は、無料でできる資料請求で不動産投資について勉強しています。

 

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参考記事

今回の記事を作成するにあたっては、各企業の決算短信や記事中に参考にしたネットの情報だけでなく、以下の記事を参考にしました。

 

朝日新聞、TBS、サッポロ 安定収益だった「不動産事業」の怪しい雲行き

【検証】TBSはテレビ局ではなく不動産屋である説

決算資料が教える「まるで不動産屋のTBS」「老人ホーム運営フジ」

都にカジノを提案 森ビル・フジテレビ・三井住友銀