公務員なら低い金利でお金を借りることができる共済貸付制度ですが、借金であることに変わりありません。
借金があるということは、できる限り、職場や家庭に知られたくない、という方は多いと思います。
そこで、今回は、実際に共済貸付を利用している私が、
・共済貸付がバレる危険性
・共済貸付を使っていることをバレない方法
について解説します。
共済貸付って何?という方は下記の記事をご覧ください。
お小遣い制の既婚者は共済貸付がバレたら困る?
基本的にバレても問題ない共済貸付ですが、バレたら困る人として強いてあげれば、お小遣い制の既婚者でしょうか。
パターンとしては、お小遣いが少ないので、欲しい物を共済貸付を利用して買うという人ですので、独身者ならば気兼ねなく共済貸付を使えるのですが、既婚者であれば、パートナーにこっそりと共済貸付を利用することがあります。
もしも、こっそりとお金を借りていることがバレたら・・・恐ろしいですね。
あなたが共済貸付を利用したことを知っている人
あなたが共済貸付を利用したことは、広く職場に広まることはありません。
やはりお金を借りるというのは、非常にセンシティブ情報であるので、職場にバレるという心配を抱くと思いますが、心配無用。
しかし、消費者金融の無人ATMと違って、共催貸付は手続き上、一定の職員のチェックが入るため、以下の人々は、あなたが共催貸付を利用したことを把握できる立場にあります。
・所属長
・人事課の職員
・共済組合の職員
・庶務担当職員
では、以下ではあなたが共催貸付を利用したことを把握した人々について、個別に説明します。
所属長
共済貸付を利用する場合、所属長の署名と捺印が必要ですので、かならず、あなたが共済貸付を利用したことを知っています。
中には特に共催貸付の申込書と知らずに、中身を確認しないままに決裁する上司もいますが、通常であれば確認します。
もちろん、所属長といえども、あなたが共催貸付の利用することを止めることも、決裁を拒否することもできませんので、ご安心ください。
とはいえ、一番近い職員ですので、職場でうっかり喋ってしまわないかという不安はありますよね・・・
人事課の職員
共済貸付は、共済組合が貸し出しますが、受付は各自治体の人事課が取りまとめますので、人事課の担当とその上司(係長や課長)は、あなたが共催貸付を利用したことは把握しています。
人事課は役所の中でも口の堅い職員が多いですので、あなたが共済貸付を利用したことが漏れるという心配は不要です。
また、共催貸付の申請書類に不備があれば、人事課の職員から内線で電話がかかってきます。
共済組合の職員
人事課を通じて提出された共催貸付の申し込み書は、当然ながら、共催組合の貸付担当の目に触れますので、あなたが共催貸付を利用したことを把握します。
基本的にあなたとやり取りをすることはありませんが、一応、あなたが共催貸付を利用していることを知っています。
庶務担当職員
自治体によっては、いまだに給与明細は、紙ベースで処理をしているところもありますが、もしも給与明細の処理を各所属の庶務担当がしている場合は、あなたが共済貸付を利用していることは、庶務担当は知っています。
というのは、毎月の給与の天引き事務を、人事課ではなく、庶務担当が担っている場合もあるため、業務上、あなたが共済貸付を利用していることは知る立場にあるからです。
なので、案外盲点ですが、庶務担当職員は、あなたの個人情報を実は知るポジションにあるということは、知っておいた方が良いでしょう。
共済貸付がバレるリスクは?
職場にバレるリスク
共済貸付を利用した場合、職場にバレるリスクは、ほぼ無いです。
しかし、しいて言えば、所属長がうっかり共済貸付のことを口にしてしまう場合や、人事課の職員がうっかり、あなたが不在だったので、伝言として「共済貸付の件」と残した場合は、バレる可能性はあります。
そんな迂闊なことをする職員はいないと思いますが、まったく可能性はゼロといえませんので、ご注意ください。
家庭にバレるリスク
共済貸付を利用しても、人事課や共済組合があなたの家庭に電話をすることはありません。
なので、共済貸付を利用しても、ほぼ家庭にバレるリスクはないと思って良いでしょう。
しかし、家庭にバレる場合としては、うっかりあなた自身が共済貸付に関する書類を家庭に持ち帰って目に触れることで、共済貸付の利用が発覚する危険性はあります。
また、共済貸付の返済は、給与天引きですので、給与明細から、共済貸付の利用がバレる危険性もあります。
共済貸付の利用をバレない方法
共済貸付の申込書は人目のあるところで記入しない
共済貸付の申込書を記入する際は、バレたくなければ、決して人目の多いところで記入してはいけません。
もちろん、昼休みに堂々と共済貸付の申込を書いてもいいですが、どこで誰がみているかわかりません。
なので、バレたくないという人は、自宅、もしくは早朝出勤して誰も職員がいないときに書くことをおすすめします。
人事課とのやり取りは電話ではなく、庁内メールを使う
共済貸付の申込書を書くにあたっては、いろいろな疑問点があると思います。
そんな時は、電話で問合せをしたり、直接人事課に行くと周囲にバレるリスクが高くなりますので、庁内メールでやり取りをした方がいいでしょう。
実際、私は共済貸付の申込書の様式は、庁内メールで依頼して、庁内便で送ってもらいました。
なるべく人事課と接触しないこと、やはり接触頻度が高くなるほど、周囲に怪しまれますので気を付けましょう。
共済貸付関係の書類は職場の奥の引き出しに保管する
共済貸付関係の書類については、家で保管する方法もありますが、ひょんなことから、家族に見つかる可能性があります。
そこで、最もバレにくいのが職場の引き出しです。
職場の引き出しを他人が開けることは、まずないですので、重要な情報は職場の引き出しがベストだと思います。
共済貸付の申込書の写しや、決定通知書といった類は、今後返済していくに当たって重要ですので、ちゃんと保管しておきましょう。
【まとめ】共済貸付を使うことは恥ずかしいことではない
今回は共済貸付を利用してもバレない方法について解説しましたが、そもそも論として、共済貸付を使うことは決して恥ずかしいことではありません。
長い人生、急な出費や大きな支出のために、借入に頼る場面はあります。
実際、マイホームを建てる場合は、みんな住宅ローンを借りますよね?
住宅ローンを持っていることは公言しているのに、なぜ家電や旅行などに使うためのローンは恥ずかしいことなのでしょうか?
なので、共済貸付を利用することは、全くやましいことでも無いということは強調しておきます。
公務員が資金調達する方法として、公務員専用ローンを利用する方法もあります。しかし、金利は共済貸付に比べて高いので、やはり共済貸付の利用を優先するのが得策でしょう。