公務員でも消費者金融を利用しているという職員は一定数いますが、失礼ながら金融リテラシーが著しく欠如している人としか言いようがありません。
消費者金融業者にとって、公務員はカモ中のカモです。
今回は、公務員が消費者金融を利用することが危険すぎる理由を解説します。
公務員が消費者金融を利用するのが危険すぎる理由4つ
公務員が消費者金融を利用するのが危険すぎる理由は、
・簡単に借りることができる
・金利が高すぎる
・公務員の給与は高くない
・住宅ローンの審査に影響する
ということです。
では、個別に消費者金融を公務員が利用してはいけない理由を解説します。
【理由1】簡単に借りることができる
公務員は、圧倒的な社会的ブランド、特に地方においては他の業界を圧倒する社会的信用力があります。
それゆえ、公務員ならば簡単に借金、融資が簡単にできます。
公務員なので、審査が緩く、簡単に極度額100万円の決定が下りることもあります。
審査が緩くなるのも、幸か不幸か、公務員ブランドの力です。
しかし、
簡単に借りられるということと、返せるということは別問題です。
私は公務員の組合の役員をしているので、そのような借金問題で相談を受けることもあります。
借金で苦しむ公務員が利用しているのが、プ〇ミスやアイ〇ル、ア〇ムといった大手の消費者金融から、地元の消費者金融まで幅広いですが、結局は簡単に借りられることで借金地獄に陥るわけです。
簡単に借りる前に、本当に借りるべきか、十分考えるべきです。
【理由2】金利が高すぎる
そもそも、消費者金融の金利は高すぎます。
例えば、大手の消費者金融の金利をみてみます。
金利(年率) | |
プロミス | 年4.5〜17.8% |
アイフル | 年3.0%~18.0% |
SMBCモビット | 年3.0%~18.0% |
アコム | 年3.0〜18.0% |
レイクALSA | 年4.5〜18.0% |
高い金利なので、なかなか元本が減らないことで、ずるずると借金生活を続けることになります。
毎日のようにテレビCMをしている大手の消費者金融の場合、年3%から借りることができるようにみえますが、ほとんどの公務員はそんな低金利では借りることはできません。
実際に審査したらわかりますが、10%を超えないにせよ、6%から7%といった高い金利で利用することになります。
それに支払いが遅れると、さらに遅延損害金として年利20%が加算されますので、さらに金利が高くなります。
有名なタレントを起用して、どんどんCMができるのも、高い金利で儲けているわけですので、そこんところは気づくべきですね。
【理由3】公務員の給与は高くない
公務員の給与というのは、公務員の方はご存知の通り、そんなに高くありません。
それゆえ、給与だけでは、消費者金融の借金を返せずに、泣く泣く退職して、退職金で返済せざるを得なくなったという公務員も存在します。
しかし、ほとんどの公務員は退職するリスクは理解しているので、結局、利息を払い続けることになるわけですね。
公務員の給料は40歳以上から、どんどん高くなる年功序列制です。
給料が低い若手公務員が消費者金融を利用したら・・・想像しただけでもぞっとしますね。
【理由4】住宅ローンの審査に影響する
基本的に公務員が住宅ローンを利用するときは、審査は全く心配不要です。
むしろ、普通の民間サラリーマンよりも安い有利な低い金利で融資を受けることができます。
しかし、消費者金融の残高があるというだけで、住宅ローンの審査に少なからずに影響を受けます。
夢にまで見たマイホームを建てるために、銀行に融資を申し込んだら、審査でアウトになるなんて、悲しすぎます。
だからこそ、安易に消費者金融なんて利用しない方が、後々のためにも良策といえます。
消費者金融よりも有利な条件でお金が借りる方法
公務員が消費者金融を利用するのは、できる限り辞めた方が良いです。
なぜ、公務員という強力なブランド力があるのに、わざわざブランド力の無い人が使うような消費者金融を利用するのか理解できません。
そこで、公務員が消費者金融よりも数倍、お得にお金を借りる方法は、
・共済貸付
・地方銀行の公務員専用ローン
があります。
共済貸付については、地方公務員が加入している共済組合が、組合員である地方公務員に対して貸付をしています。
基本的に使途が自由である「普通貸付」の場合は、年利1.26%(2021年3月現在)で借りることができ、10%以上の金利がほとんどの消費者金融と比べると、各段に低い金利でお金を調達することができます。
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また、一部の地方銀行が行っている公務員専用ローンも、消費者金融と比べると低い金利でお金を借りることができます。
消費者金融(ノンバンク)と比べると、やはり地方銀行の方が低い金利で貸してくれることが多いので、消費者金融を使うのは可能な限り避けた方が得策です。
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公務員というブランドは、資金調達に強い力を発揮します。
だからこそ、公務員というブランドを安売りせずに、上手に利用して資金調達をする方が賢明といえますね。
【まとめ】公務員ブランドを傷つけない程度に資金調達は計画的に。
公務員ブランドというのは、実際に資金調達のときに強く実感します。
特に住宅ローンやマイカーローンといった金融機関の審査のときには、非常に有利な条件でお金を借りることができます。
公務員の金看板を自分で傷つけるような行い(消費者金融の利用)なんて避けた方がいいのです。
簡単に借りられるという消費者金融のメリットは確かに理解できます。
スピード審査やすぐにお金を借りたい人には確かにいいでしょう。
しかし、すぐにお金が必要となる状況をそもそも作らないという工夫が重要です。
だからこそ、金融リテラシーを高める努力は公務員は必要なのでしょうね。